なんだかよくわからいけど、動かない
当ブログでは、未経験の方が Web プログラミングを学ぶならばまずは「 MAMP を触ってみる」をおすすめしています。
そのメリットや、インストール方法は次をご覧ください。
MAMP は、導入がとてもかんたんなのですが、一つ設定を変更したいところがあります。
それは 画面にエラーを表示する ことです。
たとえば次の PHP を作成してブラウザで表示してみます。
1<?php
2
3echo $hello_world;
こちらがブラウザのスクリーンショットです。

何も表示されず、真っ白ですね。
これだと「なんだかわかないけど動かない」状態に感じてしまいませんか ?
MAMP 設定を変更して、画面上にエラーを出力するようにします。
すると、必ずエラーが目に付きますから、スッと修正する事ができますよね。
MAMP で PHP のエラー表示を ON にする
手順は 3 ステップです。
- PHP バージョンを確認する
php.ini
を編集する- MAMP を再起動する
PHP バージョンを確認する
初めに、 PHP のバージョンを確認します。
MAMP は、バージョンごとに PHP 設定ファイルの場所が異なるためです。
MAMP を起動し、 ツールバーのメニューから Preferences
(設定) を選択します。

Preferences
が開いたら、 PHP
タブを選択します。

Standard Version
欄で、チェックが入っているものが、使用中のバージョンです。
この バージョン番号 をメモしてください。
画像では 7.4.2
ですね。
php.ini
を編集する
次に設定ファイルを探し、編集します。
設定ファイルは次の場所に保存されています。
1/Applications/MAMP/bin/php/php[バージョン番号]/conf/php.ini
先程チェックしたバージョン番号は 7.4.2
でしたね。
この場合次の場所となります。
1/Applications/MAMP/bin/php/php7.4.2/conf/php.ini

うぉーっ、結構深いですね。
このファイルをエディタで開き

こちらを、次のように修正し保存してください。

該当箇所を抜き出します。
1display_errors = Off
から
1display_errors = On
です。
変更は難しくないと思いますが、探すのが大変かもしれませんね。
エディタの検索機能などをうまく利用してください。
MAMP を再起動する
PHP 設定は、Web サーバを再起動するまでは変更が反映されません。
そのため、 MAMP のウィンドウからサーバを停止し、改めて起動します。
MAMP のサーバ起動、停止については次をご覧ください。
エラーを表示してみる
3 つの手順をこなし、PHP エラーを出力するようにしました。
先ほどと同じ PHP プログラムを実行すると次の表示となりました。

初見は意味がわからずに、「怖い」と感じるかもしれませんが、エラーは解決のためのヒントです。
エラーの種類や読み方もあるていど決まっています。
開発効率がよくなりますから、 早い段階で エラーの読み方をマスター しておくと良さそうです。
エラーログについて
MAMP は標準で、次の場所に PHP エラーをログ出力します。
/Applications/MAMP/logs/php_error.log
です。
このファイルを見ればエラーは把握できる、のですが、ログファイルは「わざわざ見に行かなくてなはらない」意識が働きやすいですね。
見るのに手間がかかるものは、いつか見なくなるものです。
開発用の開発ならばブラウザにエラーを出して、 エラーをゼロにする という意気込みで取り組むのがベターですよ。